明渡し後、滞納家賃を全額回収

概要

 オーナーの寛大さから、滞納が膨らんでしまった例です。滞納額が多額でしたが、裁判を経て、1年以内に、建物の明渡しも家賃の全額回収も、成功しました。

賃貸借契約

地域大阪府門真市
家賃75,000円
状況約2年分(182万5000円)滞納
備考連帯保証人あり(姉)

経緯

2009年2月末借家人の家賃滞納が始まる
2013年12月09日ご来所・ご相談・ご依頼
借家人・連帯保証人宛にそれぞれ内容証明郵便を発送(催告及び解除通知)
2014年01月20日一部入金があったため、不足分の請求について再度内容証明郵便を発送
2014年02月03日借家人から退去予告の連絡あり
なお、連帯保証人宛内容証明が保管期間経過により返送
2014年02月末借家人退去
借家人・連帯保証人の住民票等調査
提訴準備(印紙発注・切手準備・訴状等作成・証拠書類等準備)
2014年03月24日東京地裁に借家人・連帯保証人両名提訴
2014年05月08日第一回口頭弁論期日
2014年05月29日判決言渡し(請求通りの完全勝訴)
2014年06月04日電話にて借家人と支払方法等について交渉
この後、2度交渉し、6回の分割払いで合意
2014年06月末初回入金確認
以降、同年7/11、7/31、9/1、9/30と入金を確認
2014年10月末最終入金確認(滞納家賃全額の回収完了)

ポイント

 家主の方は温厚な性格で、数年もの間、借家人の「もう少し待って欲しい」との言葉を信じ、督促は余りしませんでした。
 借家人は、払ったり払わなかったりを繰り返していましたが、最終的には2年分の家賃、200万円近くが滞納となりました。
 さすがに困り果て、また、他の所有物件に空きが出て資金需要もあったことから、当事務所にご依頼されました。
 相談を受けた日に内容証明郵便を借家人・連帯保証人に宛てて発送し、2ヶ月程度で任意退去となりました。
 さらに滞納賃料も高額となったため、訴訟を提起し、結果的に連帯保証人から分割で全額の支払いを得ることができました。
 物件は大阪府門真市ですが、家主は千葉県、連帯保証人は東京都荒川区在住でしたので、裁判は東京地裁で行いました。

弁護士の活動・費用

解決までの期間明渡しまでは相談から3ヶ月弱、全額回収までは相談から10ヶ月
回収金額182万5000円(全額)
弁護士費用72万9000円(回収家賃の21.6%、明渡報酬216,000円、訴訟着手108,000円、内容証明手数料10,800円×3回)
実費24,904円(住民票・登記等調査、訴訟費用(印紙・郵送費など))

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