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弁護士
氏名 | 水田匡之(第二東京弁護士会所属) |
登録年 | 2009年(登録番号:40623) |
経歴
東京大学 工学部 電子情報工学科 卒業
日本IBM(株) ITエンジニア(ネットワークエンジニア)
大宮法科大学院大学 修了(法務博士(専門職))
岡林法律事務所 勤務弁護士
赤坂見附法律事務所 開設(第二東京弁護士会)
前職など
弁護士としては珍しく、私は法学部ではなく工学部出身です。弁護士になる前はコンピュータエンジニアでした。
もともと文系科目は苦手で、歴史や読書は楽しむ分には好きでしたが、数学や物理が好きで、得意としていました。コンピュータも幼い頃から触っていたこともあり、進路選択にあたっては工学系の研究や実務の道に進むことになりました。
大学時代は、情報工学、すなわちコンピュータが専門で、主としてインターネットのプロトコル(通信方式)の研究、実装などに取り組んでいました。
大学を出てIT業界に就職し、ネットワークエンジニアとして、顧客である金融や物流、製造業の大企業の拠点間を繋ぐネットワークの構築・運用などに携わっていました。
転機
私がなぜエンジニアから弁護士になったのか、多くの方から質問されてきました。
理由は色々あるのですが、1つ目にもともと法律に対する興味があったこと、2つ目にコンピュータと法律は実は意外と近かったこと、3つ目は制度的なタイミングです。
まず1つ目です。
通常、一般の人にとって、法律や裁判は余り縁がない世界かと思います。
しかし、たまたま関わることが少ないだけで、世の中は法律や規則、その他の様々なルールにより成り立っています。
私はそうしたルールに興味を抱き、高校生のときに刑事裁判(千葉地裁松戸支部の殺人事件でした。)を傍聴したり、工学部で学んでいるときに法学部の法律の講義(しかも他学部向けではなく、法学部向けのもの)や、経済学部の金融関係の授業を履修したりしていました。
したがって、社会の仕組みについて、関心を常に抱いていたところがありました。
そして2つ目ですが、コンピュータと法律は、実は結構似ています。
コンピュータの世界にも色々な分野がありますし、法律や規則にももちろん多種多様なものがありますが、大きな共通点として、要件と効果が重要ということがあります。
両者は、様々な事象から要件を抽出し、定義し、相応の効果を導いたり、予測したりする点で、非常によく似ているのです。
その結果、どちらも論理性が重要で、対処する際に論理的な視点を要します。
このように、意外と内容として近く、転職に対するハードルは低かったといえます。
最後に3つ目ですが、私が転職を考えた2004年ころは、ちょうど法科大学院制度がスタートし、様々な背景を持つ人に、法律家となることを期待されていた時期でした。
そういう制度が始まるならと、仕事を続けながらも、軽い気持ちで試しに入試を受けてみました。
制度の趣旨から入試問題は専ら一般教養に関するもので、特に法律の知識は不要であったため、幸い大学院に合格し、制度1期生として勉強を始めることになりました。
弁護士として
これまで、一般民事(債権回収、交通事故、貸金、不動産など)、借金(債務整理、個人再生、破産)、会社関係(各種取引契約、労務)、家事(離婚、相続、親子関係、扶養など)、刑事(捜査弁護、公判弁護、少年事件)など、また自身の経歴が理由で、インターネットトラブルや、IT関係の取引(契約)のトラブルなど、様々な案件に携わってきました。
弁護士は、法律の専門家として、依頼者の人生を左右する重要な裁判に関わることが多いです。刑事事件や離婚事件などはもちろん、金銭の貸し借り、不動産、相続など、お金のトラブルも、金額や状況次第では、その人の人生を大きく変えてしまう事があります。
そして、依頼者の権利の擁護、利益の最大化こそが、弁護士の使命です。
正当な権利が侵害されたり、不当に不利益を受けそうになったりしている場合はもちろん、たとえ、法律や判例からみると不利な状況であっても、可能な限り、依頼者の立場に立って考えることを、職務上、常に心がけています。
弁護士の中には、裁判官のように中立的な視点で依頼者に接する人もいます。
たしかに事案として客観性を重視する必要があることは多々ありますし、厳しい結論が予想される場合にそれを正確に伝える必要もあります。
しかし、弁護士は代理人であって、裁判官ではないので、やはり依頼者のサイドに立ち、依頼者が望むことを最大限に実現すべく努めたいと考えています。
趣味
ランニング、山登り(山歩き)、自転車、旅行、読書
日常的には、ランニングやプールで泳いで運動不足を解消したり、自転車(いわゆるロードバイク)で少し遠くまで出かけたりします。
自転車は、自分でフレームからパーツを組み付けたりして好みの自転車にするのも好きです。
最近は行っていませんが、夏山の山登りをよくしていたこともあります。登山の達成感、爽快感が心地よく、テントを担いで上高地から穂高に登ったり、北岳に登ったりしていました。奥多摩や秩父などをのんびり歩いたり、トレイルランニングしたりもしています。
その他、旅行は全般的に好きで、国外・国内問わず、いろいろなところに行きますが、まだまだ行ってみたいところが多いです。
旅先では、古い町並みを散歩したり、歴史や小説の舞台となった場所に行って、実際の風景を眺めたりするのが好きです。
本は、文学小説、大衆小説、エッセイ、実用書など、広く色々読みます。ただ、本が溢れるのは困るので、昔から公立図書館を愛用しています。最近はKindle(電子書籍)があるので、どこでもお気に入りの本を読み返したりできて便利です。